住まいを探すって、いろいろな意味で大変ですよね。
賃貸でもいろいろ物件を見て、周辺環境や立地を比較して。でも建物は決まっているから、あとは選ぶだけ。
でも、一戸建ての注文住宅を建築しようと思ったら、本当にやることがたくさんあります。
どうせなら、楽しみながらできるといいですね。土地探し、プランの作成、仕様決め、予算のこと…
順番にいろいろありますが、今回は土地探しについて触れてみたいと思います。
土地探しのキーマンは、地元の不動産屋さん。
これだけインターネットの環境が整うと、まずはスマホで調べてみるってなりますよね。
それでいい土地に出会えるといいのですが、そうでない場合はどうすればいいのでしょう。
土地の売買（仲介）を行うのは宅建業者。いわゆる不動産屋さんです。
インターネットの次は、当たり前ですが不動産屋にあたってみましょう。
インターネット上にある情報も、限定的なもの。できれば、多くの不動産屋にあたってみるのがベターかも。
業者もたくさんあって、スマホでも調べられるのですが、残念ながらすべての不動産業者がしっかりしたホームページを持っているとは限りません。
経験がものをいう不動産業。
年配の方が１人で経営していることも多く、意外とそういうところにエリアの情報が集まっていたりするケースもあります。
これもご縁、タイミングですね。
余談ですが、不動産業者には免許番号があります。
愛媛県知事免許（９）第0000号
などと表示されていますが、カッコ内の数字が免許が更新された回数。現在は５年に一度で、大きいほど営業が長いということになります。
例えば（1）は新規～5年未満、（2）は5年以上10年未満の会社となります。
長ければ長いほどいい、というわけでもありませんが、参考にしてみてください。
ちなみに、桑原エリアの地元なら
・四国ハウジング(有)
・太陽ホーム（株）
・(株)松山中央不動産
・(有)えひめ住まい情報プラザ
・(有)ハウジング夢有
が挙げられます。これ以外にもありますが、あとは実際にエリアを歩いてみて、空地や売家に出ている看板などから仲介している不動産業者を見つける方法もあります。
並行して、建築業者もあたってみましょう
不動産屋めぐりと並行して、建築業者もあたって見ましょう。
・ハウスメーカー
・地元の建築会社
・設計事務所
実際には、いずれかの業者に建築の請負をお願いすることになりますから、土地探しと並行して建築業者を絞り込みましょう。
建築業者にも、それぞれ不動産を扱うルートがありますので、親身になって相談に乗ってもらえると思います。
建築会社の選定には予算やブランド力、設計力、デザインの好みや評判などもありますが、注文住宅の場合はどんな担当者に出会えるのかも意外と大事。
土地のことを相談している間に、見えることもありますよね。
また、建築のプロですから、土地のメリットやデメリット、建蔽率や容積率など法律のことまで考えながら探してもらえると思います。
最後は自力で…
それでも、なかなか納得がいく土地には出会えないもの。こだわればこだわるほどです。
なので、土地探しを極める？ならとにかく現地を歩くこと。
時間帯や曜日によっても土地の景色は変わってきます。
日当たりや道路事情、ご近所さんの様子…。
そして、極めつけは空家事情。
最近は、松山市内でも本当に空家が多いですね。意識してみていると、その多さにびっくりします。
そうして、最後の最後は、売りに出ていない空家（空地）の持ち主に直接交渉する方もいらっしゃいます。
何らかの事情で空家のままで売却に至っていないケースもありますが、直接交渉することで購入できた方もいらっしゃいます。
法務局へ行って謄本を調べ、持ち主と交渉する方法です。
昨今は謄本の情報でも持ち主にたどり着けないこともありますが、本当に「ここだ」と思えたらご近所の方に話を伺ってみると分かることもあります。
家づくりの最初の一歩。
考えれば考えるほど、沼にはまっていきますね…。
【建築士のプロフィール】
岩城建設の一級建築士。マドリストで、土地探しが趣味。今、かなり気になる場所があるのですが内緒です笑。
※このコラムは筆者個人の見解です。ご質問等がございましたら、お問い合わせフォームからお願いいたします。少しお時間をいただくかもしれませんが、個人的に可能な範囲で回答させていただきます。
