find HOME 桑原 #2 1階で暮らせる間取り

桑原 新築 住宅 間取

前回の最後に、候補の物件が契約済みになったという話題がありました。

今回はせっかくですので、そこで考えていたこと、そして間取りもご紹介したいと思います。

すまいに必要なもの。

ということで、まずは本当に簡単ですが「わが家の概要」です。

・最低3LDK
・1階にファミリークローク
・車は3台駐車

最低限、この3つはクリアしたいと考えています。

部屋は4LDKが理想ですが、それよりも来客用を含めた3台分の駐車スペースが必須になります。

ファミリークロークは最近の流行りですね。確かに、1階で生活が完結できると将来的にも便利です。

そうなってくると、理想は広めの土地に平屋。

ただ、今は土地と建物の総額を2千万円台中頃に設定しています。

平屋の場合は、どうしても総額に占める土地代の割合が大きくなってくるのですが、今のところそれに見合う土地は見つかっていません。

ですので、基本的には2階に個室がある間取りになりそうです。

とりあえず、描いてみる。

建築士という仕事柄、ここはどうかな?という土地を見つけたら、まずプランを考えてみます。やはり最初のイメージを図面にすると、不都合な部分が出てきますよね。

そんな時、プランを考え続けることで何とかなる場合もありますし、どうにもならない時もあります。

特に私の場合は、普通の整形の分譲地ではない場所を選ぼうとしているので、いくら安価とはいえ、理想の間取りにはどうやってもならない土地もあります。

ですので、とりあえず描いて、広さを出して、土地と建物の総額まで検討をつけるようにしています。

桑原 新築 住宅 間取

・建物の配置について
候補になっていたのは、長い進入路がある突き当りの土地でした。

進入路が15~20mあるのですが、舗装がされてなく進入路の途中で車が転回する場所もありません。

ですので、敷地内で車の向きを変える場所を作る必要があるため、建物の間取りや配置が限られてきます。

今回は東西に長い家を東にいっぱい、北にいっぱい寄せて西と南に車のスペースを取ってみました。

ただ、この場合、コンパクトカーや軽自動車は問題ないのですが、ワンボックスカーが敷地内で車の向きを変えるには、まだちょっとスペースが厳しそうです。

建物はできるだけ、総二階に近い形状の方が当然コスト上は有利になるのですが、ちょっと形を工夫したほうがいいかもしれません。

・1階で完結できる生活
北東の角に、ファミリークローゼットを設けてあります。ただ、トイレ、脱衣場前あたりの動線がガチャガチャしているのが少し気になります。

が、小上がりの畳のスペースを作ったりすることで、例えばお母さんと小さなお子さんが1階だけで生活することは可能な間取りです。

LDKも18畳あって、2階の3部屋と合わせて28.5坪のコンパクトな間取りの割には、1階は窮屈な感じがないと思います。

結局、土地の費用はいくら?

この土地は周辺相場よりかなり安かったのですが、建物の解体費用は明記されていませんでした。

確認する前に売れてしまったのですが、それらが含まれていないにしても割安だったと思います。

・進入路が長く、舗装されていない
・境界のブロックが傷んでいる
・周辺に、少し荒れた空家がある

実は、空家だと思っていた場所が夕方通ると空家じゃありませんでした…

また、進入路に至る道路にも狭い場所があり、いずれにしても大きな車は少し通りにくい場所でした。これらも地価を下げた原因だと思います。

逆に、上下水道は整備されていて、境界のブロックや基礎もやり替えるのにそれほど大掛かりな工事ではなくても済みそうでした。

ですので、最悪現状の建物の解体からスタートしたとして、この土地に建物や解体、外構を加えても、予算内に収まりそうな感じでした。

桑原だったので、プランを修正していけば悪くない場所だったのですが、ご縁がなかったということで…

ただ、残りの候補地にも同じようなパターンの土地があるので、その参考にしたいと思います。

【建築士のプロフィール】
岩城建設の一級建築士。工学修士、ハウスメーカーを経て現職。飾らない、暮らしやすい住まいができればと思っています。
※このコラムは筆者個人の見解です。ご質問等がございましたら、お問い合わせフォームからお願いいたします。少しお時間をいただくかもしれませんが、個人的に可能な範囲で回答させていただきます。

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